先日、SYMの新商品の展示会で、現在の輸入販売元であるサインハウスさんのショールームに行ってきました(^^)
本来なら、販売店や一般のお客様にも大々的に行われるはずだったんですが、
おりからの社会情勢で、3密をさけて個別対応ということで・・・(^^;
幸い南急からバイクですぐの距離ですので、試乗をふくめ実車を見てきました。
SYMのホームページもすでにラインアップがリニューアルされており、
細かなスペックはそちらを見ていただくとして、
カタログ写真ではわかりにくい実車の質感などが参考になればと思います。
特に目を引くド迫力な車体 MAXSYM TL
少排気量メーカーのイメージを覆す2気筒500cc
サイズ感はY社の某それと同じくらいです(笑)
めちゃめちゃ速いらしい・・
これは未登録で乗れませんでした(^^;
ユーロなイカすヴィジュアルの DRG BT 160cc
ドラゴンをイメージしたデザインだそうです。
カタログ写真と実車でかなりイメージが違うのがこのグレー、
めちゃめちゃオシャレです。
LEDヘッドライトやLCDメーター、アイドリングストップなど
イクイップメントも最新!
試乗した印象は、見た目に反して?すごくジェントル。
フラットなエンジン特性で、ガツガツしてない大人な乗り味でした。
ミドルクラス クルーザー的モデル Cruisym250
一見大柄に見えますが、実は足つきが隣のDRGより良いっていう(笑)
最近の同クラスの国産モデルが、軒並み外人サイズのシート高になっているなか、
小柄な人に朗報です(笑)
試乗しましたが、走りは軽快でエンジンも静かで快適♪
間口が広く底面が比較的フラットなメットインが使いやすいと思われます。
いままでのSYMのイメージといえば、
おおむね「アジアンメイドのリーズナブルなスクーター」ですが、
もともとユーロ圏ではそこそこのシェアを持っていて、
実はアジア向けのラインアップとは違った高級イメージの車両も多く存在してます。
輸入元の変更に際して、一時不安定だったパーツの供給も安定してきましたので、
あらためて「SYM」注目のメーカーではないかというヨイショ記事(笑)
当社に置いては、引き続きSYMの取り扱いを継続いたしますので、
車両販売/整備・修理お気軽にお問い合わせください。
*撮影はSYM展示会時のもので、通常は一部車両のみの展示となっています。
展示車両/試乗車の有無に関してはサインハウスショールームにご確認ください。
先日作業した、修理依頼の原付スクーター
症状は、走り出すとガタガタいってまともに走れないとのこと・・
アイドリングでのエンジン音に異常はなく、
試乗してみると、加速時にリアまわりから振動をともなうガリガリ音(^^;)
恐らく駆動系の何かだろうということで開けてみます。
スクーターの駆動系は、だいたいこのようにベルトでエンジンとタイヤをつなげて回しています。
ここで変速とクラッチの断続を行っています。
(前側のプーリーと、クラッチアウターは外しています。)
俗にオートマ(以下AT)というと、クラッチは存在しないと思われがちですが、
スクーターのATには遠心クラッチというものが存在し、
停止時には、ちゃんと駆動が切れて、エンストしないようになってます。
今回の故障の原因はこの遠心クラッチの摩耗。
左側がクラッチウエイト(クラッチシューとも言います)
エンジンを始動すると、ベルトを介して常にぐるぐる回っています。
右側が相方のクラッチアウター
こちらは常時リアタイヤにつながっていて
クラッチウエイトにかぶさる形で付いていています。
クラッチウェイトの裏側
バナナっぽい形のクラッチシューが、スプリングによって内側に引っ張られてます。
アイドリング時はこのように縮こまった状態で、
アウターには接触しないようになっています。
(クラッチ切)
アクセルを開けて、エンジン回転が上がると、
クラッチシューが遠心力で外側に広がり、
クラッチアウターの内壁に接触し、アウターを回し始めます。
(半クラ状態)
タイヤが回り車体が進み始めます。
さらにアクセルを開けエンジン回転が上がると、
より遠心力がきいてクラッチシューはアウターに強く密着し、
完全に一緒に回り始めます。
(クラッチ接続)
そして、アクセルを戻しエンジン回転が下がると、
クラッチシューはスプリングの力で内側に戻っていき
クラッチが切れるといった仕組みです。
この構造は250のビックスクーターでも同じで、
こんなあいまいな仕組みでスクーターは前に進んでいますw
今回の故障は、クラッチシューの摩耗により
加速時にクラッチが滑ってしまい、
駆動が切れたりつながったりを繰り返すため
に起こった症状です。
新品と比較すると、シューの摩擦材の厚みは歴然、
ってか、使える部分ほぼない(笑)
こんなでも、アウターとくっつけば、ある程度には進みます(^^;
遠心力恐るべし!
ただここまで摩耗が進むと、走行時にアウターと密着するために
より外側に広がる必要があるため、
スプリングが過度に引っ張られ、破断することがあります。
ちなみにスプリングが一本切れただけで、クラッチは切れなくなります。
アイドリングから車体は進もうとして、ブレーキを握っていないと、
人が乗っていても走って行ってしまいます(汗)
やはり恐るべし遠心力(笑)
そもそもクラッチがきれていないので、停止時にブレーキを握っていると
エンストしますけどw
今回は、丁度交換時期にきていたベルトと合わせ交換しました(^^)
もちろん発進からスムーズに走るようになりました♪
余談ですが、この遠心クラッチは、ゆ~くり発進する方の方が
半クラ状態が長くなるので減りやすく~
一見乱暴にズバッと加速する乗り方のほうが、
短時間でクラッチが完全つながるので減りにくかったりしますw
ふだんからスクーターに乗っている方も、ベルトのことは何となくイメージできても、
クラッチに関しては、その存在すら知らないことがほとんどで、
口頭で説明するのもなかなかややこしいので、ちょと解説してみました(^^)
あ、もしもあなたのスクーターが、信号待ちで勝手に進んで行ってしまうタイプだったら~
早く直しましょう(笑)
明けましておめでとうございます
本日より通常通り営業しております。
本年もよろしくお願い申し上げます。
スタッフ一同
12月29日(金)~1月5日(金)までお休みいただきます。
今年もたくさんのお客様にご来店いただき誠にありがとうございました。
新年は6日(土)より通常通り営業いたします、
かわらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
スタッフ一同