長期放置により、キャブレター内のガソリンが腐って始動不能になる・・
古からあるバイクの定番修理ですが、
時代が変わって燃料供給方式は電気仕掛けのインジェクションになり、
最近は腐ったキャブレターのオーバーホールもめっきり少なくなりました・・
が、機械が変わっても乗る側の人間のやることは変わらないものでして~
ここのところ、Fiモデルの長期放置/不動による修理依頼がちらほらと・・
結論からいうと、
「インジェクションだから腐らない訳ない」ですw
先日作業した、諸事情で放置4年物。
20リッター近いガソリンタンクを満タンにしていたことと、
保管環境が良かったのか、奇跡的にタンク内のガスは腐らなかったものの、
インジェクター(ガスを噴射する装置)内に残留したガソリンがゲル化し、目詰まり(T T)
ダメ元で洗浄剤に浸け置くも、復活かなわず交換・・1個1万円X4
そして2例目。
こちらは、2年前新車で購入後、走行わずか167km。
新車時に給油したきりで、残留ガソリン約3Lが腐り、
タンクの中の、燃料ポンプモーター内でガソリンがゲル化して固着。
もともと部品としては燃料ポンプASSYなので、
動かなければ、丸ごと交換4~5万円くらいですが、
こちらもダメ元で分解で洗浄してみます。
どっちにしても動かなければ、丸ごと交換しかないので、
かなり強力なケミカル使います。
市販のキャブクリーナーなどでは全く歯が立ちませんので悪しからず。
幸いこちらは、モーターが復活し、インジェクターの詰まりもなかったことから、
高額な部品交換を回避し修理できました。
キャブレターの場合、軽度のつまりなら、分解洗浄で復旧できますが、
FIの場合、詰まってしまうと部品丸ごと交換になり、部品代いちいち高額です。
インジェクションはバッテリー交換すれば、いつでもエンジンかかると思われがちですが
まったくそんな都合の良いものではありません。
やはり機械は動かしてなんぼです、放置プレイは禁物です!
何より言いたいのは、
腐ったガソリン、マジで信じられないくらい臭い!
ので、自分のバイクはちゃんと乗ってあげましょう
さもなくば、今後は持ち主にも腐ったガソリンの臭いわかちあっていただくことにしますよ(# ゚Д゚)